6/22 朝8時 福岡市内を出発し、熊本県上益城郡御船町へ向かいますが、この日も九州地方は豪雨のため、高速道路はほぼ通行止めでした。12時頃に現地へ到着し、被災者の要望により、被災建物を4件訪問させて頂きました。
1件目
住宅母屋 応急危険度判定 「赤・危険」
この建物は母屋内部で柱が傾き、障子・襖・ドアが傾き・お風呂のタイルなど、内部の壁が落ちていました。また、土台もずれており、1階床が落ちている箇所もありました。しかし、玄関部(構造の説明をしている場所)は細かく柱が設置してあり、梁(2階の床を支える構造体)も被害が無く、玄関部のみでを補強すれば、玄関部では生活が出来るとの判定をしました。
倉庫・母屋が「赤」判定のため、被災者の方は倉庫の2階に寝泊まりをしているとのことでした。梯子の上がベット状態になっています。
倉庫の一部では地震による地割れが起こり、柱も傾いています。
柱の横に石がありますが、元々の場所より柱1本分移動しています。
目視では解りづらいと思いますが、水平器(建物の垂直・水平を計る工具)で計ると柱は傾いています。また、柱上部の梁には、無数の穴がありました。シロアリです。
柱が傾いているだけではなく、梁はシロアリの被害がありました。被災者の方へは母屋より「危険」であることを説明致しました。