2011年3月11日 東日本大震災 では津波による被害で建物が流されましたが、地震の振動による液状化現象が起こり、建物が傾く被害も出ました。
建っているままでの改修工事を行わなければなりません。かなり大変な工事です。
簡単にお話しします。
傾いている箇所の回りに基礎が完全に現れるような穴を掘りジャッキで基礎(建物)を持ち上げます。基礎の下端に鋼管杭を縦に差し込み、建物の自重により沈下させます。
鋼管杭は短いものを何度もつなぎ合わせ、自重が止まるまで(硬い地盤に当たるまで)何度もジャッキアップします。
その後基礎を固め、穴を埋めて完了となります。
ちなみに地盤沈下は(地盤沈下による被害)は住宅瑕疵担保責任の範囲外となります。
大きな建物は杭工事により、硬い地盤での支持が多いですが、木造住宅での規定は地表数メートルでの調査・補強が多いので、それ以下での地盤沈下は解らないことがあります。
建物の専門家に相談することをお勧めします。